『ミラン時々セリエA』

セリエAやACミランについての情報を発信していきます。

【あのレジェンドの市場価値は?①】

 

今回は、Milan Reportsに引用されていたTransfermarktの記事を紹介していきたいと思います。この記事は、

① What would Paolo Maldini be worth today?

② What would Kaka be worth today?

③ What would Van Basten be worth today?

の3本から構成されています。

市場価格が高騰している現代では次々と移籍金レコードが更新されていますよね。過去の名選手がこんなに安かったのか?と思うこともしばしば。

この記事の試みは、もしミランのレジェンド達が現在プレイしていたら市場価値はどれ程だったのか、を検証することです。

まず前提として、それぞれの選手の”ミラン在籍中のベストシーズン”を評価範囲とし、個人タイトルやチームタイトルもその時点までのものしか反映されていません。

では、一人目の歴史上最高のディフェンダーから紹介していきます。

① Paolo Maldini 

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ベストシーズン:1993/1994 (当時26歳)

現在、テクニカルディレクターとしてミランの躍進を支えているパオロ・マルディーニは、参加したTransfermarktの記者全員から少なくとも1億ユーロの価値があると評価され、その平均はおおよそ1億5000万ユーロ。

ちなみに、現在の最高額はリヴァプールのアーノルドで1億1000万ユーロ。彼に続くのがチームメイトのファン・ダイクとバイエルンのアルフォンソ・デイビス。同じく8000万ユーロでした。マルディーニの偉大さが際立ちますね。

《雑感》

この記事では評価を算出する過程が全く書かれていない(記事が短すぎる…笑)ので、少し当時のマルディーニについて追記しておきます。1993/1994シーズンは、ファビオ・カペッロが監督、CL決勝でバルセロナを4‐0で粉砕して制覇、さらにはセリエA3連覇を成し遂げたあの"グランデ・ミラン"です。

ミランの歴史上最も有名な試合、と言っても過言ではないそのバルセロナ戦について深彫りしていきます。まず下馬評ですが、バルセロナもクライフの下で全盛期を迎えており、ロマーリオストイチコフクーマン等レジェンドクラスがずらり。オランダトリオが崩壊していた当時のミランライカールトフリットミランを去り、ファン・バステンも負傷に悩まされていた)相手とあって、バルセロナの圧倒的有利という見方が大勢を占めていました。しかし、ふたを開けてみるとミランの圧勝。その中でも、デサイーのパフォーマンスが圧倒的で、中盤を制圧しおまけに4点目のダメ押し弾も決めていました。そして、最近のInstagramを見る限り、レジェンドの中でミランの試合を一番スタジアムで観戦しているんじゃないか?と感じているマッサーロも貫禄の2ゴール。有名なサビチェビッチループシュートでのゴールもこの試合で生まれました。各ポジションに名選手が並んでいた当時のミランですが、僕個人的にはサビチェビッチとボバンの同時起用にかなり興奮しますね…笑。

では、ここでマルディーニの功績に話を戻します。なぜ彼のベストシーズンがこの1993/1994シーズンであるのか。それは、リーグ戦わずか15失点(⁉…凄すぎる)という鉄壁の守備陣の一角であったからでしょう。ミラン史上最高の4バックと言われている、マルディーニバレージコスタクルタ、タソッティの4人のラインコントロールはまさに芸術そのものであったそう。”ドリームチーム”バルセロナを伝統の”カテナチオ”で完封というのが気持ちいいですね。近年と比較してみると、チアゴ・シウバネスタを擁した2010/2011シーズンが24失点。このコンビもかなり堅かったので、その記録を遥かに上回る15失点は恐ろしいですね…。

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結論として、「記憶」の観点から、"グランデ・ミラン"と言えば?という問いにおいて最も名前が上がるであろうシーズンであること、そして「記録」の観点から、マルディーニを始めとして圧倒的な堅守を誇ったこのシーズンをマルディーニの全盛期とすることに異論は無いでしょう。

少し長くなってしまったので、②と③は次回に。

最後まで読んで頂きありがとうございます!

 

[記事画像引用元: Milan Reports]

 

 

 

 

【フィカヨ・トモリ獲得】

 

OFFICIAL STATEMENT》

ミラン公式]

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フィカヨ・トモリを買取OP付きローン(2021年6月まで)で獲得。

フィカヨ・トモリは1997年12月19日にカルガリー(カナダ)に生まれる。育成年代をチェルシーで過ごし、2016年にトップデビュー。その後、2017年の冬からブライトンにレンタル移籍。以下経歴。

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ブライトン[2017]10試合

ハル・シティ[2017-18]26試合

ダービー・カウンティ[2018-19]55試合2G

チェルシー[2016-17,2019-21]27試合2G

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カナダで生まれたトモリはイングランド帰化。カナダのU-20代表で3試合に出場していたが、イングランド代表を選択した。2017年のU-20W杯を制したイングランドU-20代表にも選ばれている。その後、2019年11月にフル代表デビューも果たした。

トモリは23番のユニフォームを纏う。

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画像・記事引用元:ミラン公式

 

【マリオ・マンジュキッチ獲得】

 

OFFICIAL STATEMENT》

ミラン公式]

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マリオ・マンジュキッチを1年の契約延長OP付きローン(2021年6月まで)で獲得。

マリオ・マンジュキッチは1986年5月21日にSlavonski Brod (クロアチア) に生まれる。プロとしてのキャリアをNKマルソニアで始め、NKザグレブディナモ・ザグレブを経て2010年の夏にドイツへと渡る。以下経歴。

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ヴォルフスブルク[2010-12]60試合20G

バイエルン[2012-14]88試合48G

アトレティコ[2014-15]43試合20G

ユベントス[2015-19]162試合44G

アル・ドゥハイル[2019-20]7試合1G

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マンジュキッチは24のトロフィーを勝ち取っており、内訳は以下に記す。

UCL(1)

UEFA Super Cup(1)

FIFA Club World Cup(1)

国内リーグ戦(9)

国内カップ戦及び国内スーパーカップ(12)

 

マンジュキッチクロアチア代表において史上2番目

の得点記録者であり、89試合33Gを記録している。

 

彼は9番のユニフォームを纏う。

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記事・画像引用元:ミラン公式