【19-20 第30節 ラツィオ戦】
皆さんお疲れ様です。
少し遅れましたが、セリエA第30節アウェイでのラツィオ戦のレビューをしていきたいと思います。
{スターティングメンバー}
{交代}
35'
46'
71'
86'
{結果}
{得点者}
23' チャルハノール(イブラヒモビッチ)
34' イブラヒモビッチ[PK]
59' レビッチ(ボナヴェントゥーラ)
【ポイント】
・ミリンコビッチ=サビッチを完封したケシエ。
今節の注目すべきポイントは、ベナセルとケシエのポジションを入れ替えたことによる戦術的な変化でしょう。
1点目は、ベナセルを右サイドに配置する事で、サーレマーケルスとコンティからの攻撃が多く見られましたね。2点目のPKに繋がったサーレマーケルスのクロス、オフサイドではありましたがコンティの素晴らしいクロスからのイブラヒモビッチのゴールなど、特に前半は顕著でした。
2点目は、ケシエがミリンコビッチ=サビッチと対面する事で徹底マークする形に。ラツィオはインモービレ、カイセドという前線のターゲットマン不在の中、ミリンコビッチ=サビッチに期待がかかりましたがケシエが完封。彼に何もさせず交代へと追い込みました。
このケシエ-ベナセルコンビが成熟してきたことが今節の大勝利に大きく繋がりましたね。左右を変えても安定していました。必要不可欠となったベナセルは言わずもがな、ケシエの活躍は見逃せません。以前までの安易なパスミスが目立ち、全体的に雑な印象が拭えない彼はもういませんね。守備寄りなタスクを与えられる事で、彼の圧倒的なフィジカルや運動量という良さが引き出されています。今節はミラン公式のMOMにも選出され(ガゼッタMOMはイブラヒモビッチ)、ミラニスタからの評価も上々。
【データ】
① ラツィオホームであるオリンピコでは、2009年2月(パト、カカ、アンブロジーニ、0-3)ぶりとなる3点差以上の勝利。
② イブラヒモビッチはセリエAにおいて、現在14回連続でPKを成功中。前回のPKは2012年のインテル戦まで遡ります。
③ 1981年以前に生まれた選手で、欧州5大リーグにおいて4ゴール以上記録しているのはイブラヒモビッチとホアキン(ベティス)のみ。
④ イブラヒモビッチは、vsラツィオ過去7戦で5ゴールを記録。
⑤ チャルハノールは、セリエAここ4戦で4ゴールに直接関与する(2ゴール2アシスト)活躍。現在5ゴールを記録しており、17-18季に記録した自己ベスト6ゴールまであと1ゴールに迫りました。
⑥ レビッチは、過去11試合において9ゴールを記録(そのうちの4ゴールが途中出場から)。実際、1月以降のミラン総ゴール(31ゴール)の32%を占める数字です。
【所感】
やりましたね!2位ラツィオに3-0の勝利は完璧です。内容に関しても、イブラヒモビッチの先発復帰、そして復帰後初ゴールなどミラン全体に追い風が吹いている印象です。
全ての選手を褒めてあげたいのですが、その中でもコンティは素晴らしいプレイ。あのオフサイドトラップは久しぶりに守備で興奮しました!あそこで1点返されていたらどうなっていたか分かりませんからね…今節の鍵を握ったプレイだったと思います。
次節は、追い風が吹き荒れる中での(ディバラとデリフトの出場停止)ユベントス戦。この流れが継続出来れば十分勝利出来るでしょう。レビッチとイブラヒモビッチのどちらがワントップなのか、はたまたどちらもスタメンなのか等、ピオリの采配にも注目ですね。今節の采配が的中していたため期待も集まります。
【今日の一枚】
The イブラヒモビッチな一枚。個人的にこのトラップめちゃくちゃ好みです。
ではこの辺で。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
[画像はミラン公式から]